【宿泊記】ホテル君佳(きみよし)【石和宿めぐり】
家計に余裕はないけど…、リフレッシュの時間は欲しい!そこで決めた、月1回の石和温泉通い。自宅から近い山梨・石和温泉のホテル・旅館に泊まり、お気に入りの宿を紹介するシリーズ【石和宿めぐり】を立ち上げました。同じ温泉エリアの中でも、他の宿にないUSP(独自のウリ)は「イチオシポイント」で紹介。気になる実泊料金も公開します。第1回は、「ホテル君佳(きみよし)」さんです。
※注意:大浴場・露天風呂の写真は原則、掲載しません。湯殿はもちろん、脱衣所にも人がいない場合のみ撮影しています。また、個人を特定できる写真は掲載いたしません。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い、紹介したホテル・旅館が休業している場合があります。とっても残念ですし、再開が待たれます…。最新情報は公式ホームページで確認してください。
こんな宿でした!
「ホテル君佳」さんは、石和温泉の中でも鯉・鴨が遊ぶ近津用水(ちかつようすい)沿いに咲く桜が見事な「さくら温泉通り」にあるお宿。雪国の豪邸を思わせる、緩やかなカーブを描いた三角屋根が印象的なお宿で、通りを横切ったことがある方なら「あぁ〜あの宿かな?」と思いあたるのでは。通りの東端のほうにあるので、なかなか気づかない方もいるかな。近い宿は、「華やぎの章甲斐路」さんや「石和常磐ホテル」さんなど。静かなエリアなので、夜はゆっくり休めます。
武田信玄の正妻・三条夫人がお出迎え
ホテル館内には、宝石をあしらった着物を来た「三条夫人」の壁画像が。公式サイトをみて事前予習していたので驚きませんでしたが、それでも近くに寄ってみたらびっくり…!壁から三条夫人が浮き上がっているんです。2.5次元、というにぴったりな壁画像で、朱色の舞台はジャズなどのライブイベントに使われることもあるそうです(館内の過去掲示物参照)。
ノーマークだった「別館和室」に感謝…!
今回宿泊したプランは、「純和風客室」と「別館和室」のどちらかになる、和室指定のプラン。このプランにした理由は、じゃらんの予約プランページで客室を事前リサーチしていたところ、君佳さんには掘りごたつタイプの和室があることが判明したから。和の雰囲気を壊さず、それでいて足を伸ばして座れる洋室の良さもあることから、筆者・らくは掘りごたつが大好き!指定はできず、「別館和室」になることもあるそうなのですが…、料金が一番お得だったことから和室指定プランにしてみました。それと、君佳さんの公式サイトを見ていると、なんとなーく「別館和室」のほうが「純和風和室」よりランク下なのかな?(写真的に純和風のほうがキレイ)なんて気持ちもあったことも事実。
さて、そんな掘りごたつモードで迎えた当日。チェックイン時に案内された和室は「別館和室」でした。和室のうちどちらかお任せとはいえ、分かってはいましたが…、掘りごたつの客室にウキウキしていた気持ちは否めない…!ショックはあるものの、自分の選んだプランなので仕方ないなと思いながら別館に向かったところ…。
…ん?! なんだか思っていたのと違う…なんというか…こう…高級感がある通路に出ちゃったよ…?!「別館和室」って旧いんじゃないの…?…急に焦り始める、らく(笑)。
紋付き暖簾をくぐった先には、竹がすっくと立ち、日本家屋風の客室が並ぶ別館がありました。板戸を開けた先の踏込みにはお香が置かれており、これまたびっくり。ふすまを開けると…、あれまぁ〜。さらに驚きです!
12畳ほどの和室が登場!1階のちょっとしたお庭に面していて、入ってくる風も爽やか。こちらの「別館和室」は、君佳さんがもともとは割烹旅館として誕生したお宿さんとのことから、料亭として使われていたお部屋だそうです。
掘りごたつではなかったことにガッカリしたあとだったので、想像以上に広く、開放的だったことには嬉しさを感じました。ノーマークだった「別館和室」だけど、これはこれで良いです。むしろ、満足!少々赤く焼けた畳や壁は歴史のあとを隠しきれませんが、これまた風情があって良いと思います。Wi-Fiも問題なく利用できたし、お隣の声もあまり聞こえなかったので、過ごしやすさがありました。タバコくささも、ほこりっぽさもなかったですよ(全館禁煙とのこと)。
夕食はシンプル・イズ・ベストの和食
石和温泉エリアで夕食を食べようとすると、ほうとうのお店か、駅前のイオン周辺まで戻るか、はたまた石和温泉街のスナックなどで一杯後、〆ラーメン…、となるのでしょうが、月に1度の温泉旅行ですし、旅館にはなるべく夕食と朝食のついた1泊2食付きプランで泊まるようにしています。
夕食は、抹茶プリンのデザートまで全9品ほど。泊まったのが2月だったことから、今回のプランの夕食では焼き物に鰆が出ました(写真右)。ムール貝の洋風焼きも、サツマイモの煮こごり風(一品名を聞きそびれました)も、素材の味が活きていてさっぱりと美味しく平らげちゃいました。ただ、味付けは薄めだったし、お肉メインのお料理は出なかった(鍋には鶏つくね)ので、若い人には少し物足りない内容かもしれません。献立の用意がない分、配膳を担当してくださる方からお造りの説明やお料理名を直接聞けるのは良かったです。
記憶にないのですが…、おそらく、グレードアップされた料理は別プランで用意があったと思うので、お料理内容にこだわる場合はグレードアップのお料理プランを選択すると良いと思います。ほうとう鍋も、違うプランだったら出るのかな?朝食はバイキング形式で、富士山を臨む2階の食事処で自由気ままにいただきました。
温泉ランニングの拠点にも◎
健康診断で引っかかってからというもの、30分程度の軽いランニングを趣味にしています。…というのは半分ウソで(^^;笑)、温泉に泊まりに来たときだけ、なるべく走るようにしています。
今回も、夜は20時前頃から「さくら温泉通り」沿いを軽く走りました。筆者・らくは慢性病があり膝が弱いため、最近は身体に負担のかからない「ニコニコペースランニング(歩く速度のランニング)」を実施中。なので、君佳さんから、石和温泉駅前まで走って、折り返すと、丁度良い距離と時間(4km、約40分)になります。
その日はたまたま温泉花火も上がっており(2月の特別開催だったとか)、涼やかな夜風に当たりながら、風流な気分も味わえるという、贅沢な温泉ランが叶いました。昼間のランなら、ウッドデッキで舗装された通りで散策を愉しんだあとは、さくら温泉通り沿いにある源泉足湯広場でちょっと一息つけそうですね。
イチオシポイント:石和温泉と春日居温泉の2種源泉を1度に!
さてさて、肝心の温泉はどうなのかというと…、これが君佳さんのイチオシポイントです!なんといっても、石和温泉エリアの中で、1つの旅館内で「石和温泉」の源泉と、「春日居温泉」の源泉が時間交代で愉しめるお宿はこちらだけでしょう。チェックインから24時までは「春日居温泉」で、朝からチェックアウトまでは「石和温泉」の湯が注がれています。
源泉かけ流しではないので、加水加温なしの源泉かけ流しにこだわる方にはおすすめできないものの、チェックインしてからはどこにも出たくない!でもお得に湯浴みがしたい!という人には最適なお宿さんだと思います。露天風呂はぬるめの設定なので、長湯が苦手なタイプの筆者・らくでも、長くのんびり入れて気分爽快でした。
正直、どっちがどっちの源泉かを聞かれたら、違いは分かりませんでした…!というのが本音ではありますが(笑)、素人目線で言うと、春日居温泉は肌あたりが柔らかくて、石和温泉はサラサラと心地よい湯あたりだったような気がします。湯上がりには、三条夫人の佇むホールにて、冷たいお水で喉を潤しましょう。
素人の余計なつぶやき
旅館素人のくせに何を言うか!と怒られるのを承知で「ここが直ると良いと思う」と思うことを1つあげるとなると、お掃除について、です。旅館の人出不足については、各メディアで取り上げられているのを見ているので理解しているつもりなのですが、やっぱり、客室とお湯まわりは一番清潔にしてていただけると嬉しいですよね。今回宿泊したお部屋では、ゴミ箱の後ろに使い切りタイプの化粧水パウチが落ちていたり、湯上がりどころの冷水サービスでは、使用済みの紙コップを入れるゴミ箱が翌朝まで満杯の状態だったりと、潔癖の筆者だからこそ気になるといえばそれまでなのですが…、やっぱりひっかかるポイントもありました。戯言、失礼しました!
9月30日まで休業中…また行きます!
残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、君佳さんは2020年9月30日まで休業を発表しています(公式サイト「お知らせ一覧」参照、変更の場合あり)。安心・安全な世の中に戻ったら、ぜひ遊びに行きたいですね。それまでは、宿泊した際の写真を見ながら、思い出を噛み締めておきます!
精算:1人12,650円
2月下旬に宿泊。2名1室利用の1人料金。2名合計料金…25,300円
じゃらんから予約。土曜日からの1泊2食付きプラン
使ったクーポン…ふるさとお得山梨県6,000円クーポン(じゃらん)、期間限定クーポン2,600円(じゃらん)
クーポン適応後の価格…16,700円、1人あたり8,350円