オジュウチョウサン、2018年度東京競馬記者クラブ「特別賞」受賞…次走はダイヤモンドステークスか

2019年1月5日(土)、中山競馬場4レース後の昼休み、中山競馬場で平成30年度(2018年度)東京競馬記者クラブ賞および特別賞の授賞式が行われました。東京競馬記者クラブ賞はアーモンドアイ号関係者一同、特別賞はオジュウチョウサン号が受賞しました。

加えて、同日に京都競馬場のウイナーズサークルで行われた関西放送記者クラブ賞の授賞式では、関西競馬記者クラブ賞と関西テレビ放送賞をC.ルメール騎手特別賞を武豊騎手が受賞しています。

アーモンドアイ関係者一同&オジュウチョウサン 受賞理由

JRA報道室が2018年12月28日に発表したプレスリリースによると、平成30年度の東京競馬記者クラブ賞と特別賞は、東京競馬記者クラブに加盟する17社によって決定された賞です。オジュウチョウサンは平成29年度も特別賞を受賞しており、特別賞の受賞は2年連続となりました。

受賞馬一覧画像
平成30年度東京競馬記者クラブ賞および特別賞の決定について(画像出典:JRA報道室)

アーモンドアイ…おそるべし5戦5賞

アーモンドアイ関係者一同の受賞理由には、メジロラモーヌ(達成1986年)・スティルインラブ(2003年)・アパパネ(2010年)・ジェンティルドンナ(2012年)に続く史上5頭目となる牝馬三冠を達成したことはもちろん、ジャパンカップで古馬を抑えて優勝したことが挙げられています。振り返れば、2018年はシンザン記念(GIII)からジャパンカップ(GI)まですべて重賞で、かつ5戦5賞という圧巻の走りでした。なお、2019年1月4日に発表された「2018年度JRA賞」ではC.ルメール騎手が騎手部門の受賞を総ナメにしています。東京競馬記者クラブ賞の受賞は、誰もが納得の結果ですね。

オジュウチョウサン…大記録と有馬の1年

2018年4月に行われた第20回中山グランドジャンプを、2015年にアップトゥデイトが記録したタイムより3秒6速い「4:43.0」という驚異的なレコードタイムで優勝し、7月の開成山特別(福島競馬場)、11月の南武特別(東京競馬場)という2つの平地競走でも大活躍したオジュウチョウサン。その後、平地競走に復帰して有馬記念に出走したことは多くの人に夢と希望、そして感動を与えてくれました。JRA報道室は受賞理由を「その健闘は多くの競馬ファンに強い印象を残してくれた。」としており、J・GIを含む重賞9連勝の大記録と有馬に挑んだ1年を讃えています。

次走はダイヤモンドステークスか?オジュウの今後

主戦騎手C.ルメールに「フェラーリの走り」と言わしめ牝馬三冠を達成したアーモンドアイと、中山グランドジャンプのレコードタイム優勝から有馬記念を含む平地競走で競馬業界内外を沸かせたオジュウ。凱旋門行きも見えてきたアーモンドアイと異なり、オジュウは有馬記念のあとは障害と平地のどちらへ進むのかが注目されていきました。

そんな中、授賞式に伴う報道で、オジュウチョウサンは今後2月16日に東京競馬場で行われる芝3,400メートルの「ダイヤモンドステークス(GIII)」への出馬を視野に入れていることが分かりました。ダイヤモンドステークスを視野に、とするnetkeiba.comと、スポーツ報知が同レースへの出馬見通しであることを報じています。

ダイヤモンドステークスとは

JRAのWebサイトで確認できる情報によると、ダイヤモンドステークスは1951年に5歳(現4歳)以上・別定重量の重賞競走として創設されたレースです。レース名の「ダイヤモンド」は、当初の開催時期であった4月の誕生石に由来しているとか。創設当初は中山競馬場・芝2,600メートルだったところ、2004年からは2月の東京競馬場・芝3,400メートルで行われています。

長距離、期待大…続くオジュウの夢

授賞に際し、今後のオジュウの進路についてインタビューに応じた和田正一郎調教師のコメントは下記の通りです。

「昨年は中山グランドJで強い競馬をしてくれました。有馬記念は残念でしたが、今年は結果が伴うように頑張りたいです」(中略)「まずは前走の疲れを取り、精神面を落ち着かせたい。次は早くて2月以降になりますが、ダイヤモンドS(2月16日・東京)も選択肢にあります」

オジュウチョウサンはダイヤモンドS視野に 2019年01月05日(土) 13時03分 netkeiba.com

「有馬記念はちょっと残念でしたが、今年は結果も伴うようにやっていければ。全体的な疲れがあり、精神面も落ち着かせたいので馬の回復を見ながらになるが、ダイヤモンドSあたりが選択肢に入ってくるかもしれない」

オジュウチョウサン 始動戦は2・16ダイヤモンドSを視野 2019年1月5日16時45分 スポーツ報知

「選択肢にあります」と「選択肢に入ってくるかもしれない」という表現は微妙に意味合いが異なるところですが、ともかく現時点では平地競走へ進む線が濃厚ということ。

有馬記念以前までは、平地競走で成績を残せず障害に転向し、障害での勝利から平地に“復活”したという点からは、厳密に言えば「まだ二刀流ではなかった」と思います。しかしながら、2回の平地競走に加え、有馬記念でスタートから好位置をキープし、4コーナーからの直線で粘り強く最後まで走った姿には、多くの方がオジュウの今後の可能性を感じたことと思います。

ファンサイトや競馬総合サイトの掲示板等を見ると、オジュウファンは無事かつ元気で過ごしてほしいことを一番に願いながらも、「海外障害で優勝」「天皇賞・春を目指した平地続投」「種牡馬入り」などたくさんの夢を語り合っています。ダイヤモンドステークスへの出走を含め、今後の厩舎コメント、長山オーナーコメントからますます目が離せなくなりそうです。

らく@staff
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  • 競馬、温泉、落語と講談が大好きな地方暮らし。個人の趣味サイト「くらしのおたより」を運営しています。サイト内の写真・文章の引用については「はじめに」をご覧ください。https://lifestyle-area.com/2017/04/14/hello-world/

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