【書評】スマホ脳 -企業のインセンティブ-

「スマホ脳」書評第2弾
前回については下記からご覧ください
◆企業のインセンティブがスマホ脳を招く
スマホ向けのサービスを提供している企業は、ユーザーに対して自社のサービスを永遠と使用してもらうことが企業の収益につながります。
例えば、Facebookのサービスを提供しているMeta社は毎日Facebookを使用しているユーザー数を示す指標であるDaily Active Users(DAUs)を重視しており、この伸び率がMetaの株価を左右する重要な指標となっています。
FacebookのようなSNSのサービスを提供する企業の主な収益源は広告収入。ユーザーが自社のSNSを長く使って貰えば使ってもらうほど広告収入が増えますし、多くのユーザーのデータが集まればユーザーの嗜好に合わせた広告を打つことができます。
そこで今回は、スマホを通じたサービスを提供する企業のインセンティブがいかに自社のサービスを長時間使ってもらうことにあるのかということを理解した上で、わたしたちが「スマホ脳」になってしまう仕組みについて説明したいと思います。
◆スマホ脳ってなんだ?
まずスマホ脳の状態というのは、いつのまにかスマホを取り出していて、一度触り始めるとやめようにやめられず、時間を費やしている状態になります。
寝る前に少しニュースをチェックしようとスマホを手にしたらいつの間にか夜更かしするくらい夢中になって寝不足になってしまった…ということは、筆者含め、皆さんにもよくあるのではないでしょうか。
前回述べたように、このスマホ脳が原因となり、睡眠不足が引き起こされ、それがひいてはうつ病を招いてしまうのではないか、と著者は指摘しています。
ではスマホ向けにサービスを提供する企業はいかにしてユーザーに夢中にさせているのでしょうか。
これは、脳内の伝達物質である「ドーパミン」を最大限に放出するような仕組みになっています。
次回はドーパミンなど人間の体内物質がいかにしてスマホ脳の状態にしているのかお伝えしたいと思います。