多摩川ボートレース、からの京王閣!競艇&競輪をハシゴしてきました

ボートで2,000円負け、取り返すぞ!京王閣へ直行
12レースが終わった段階で、なんとその日は競輪場の「東京オーヴァル京王閣」も本場開催であることが発覚。ボートで負けてるし…えっ…まだ取り返すチャンスがあるってこと…?と思ってしまったわたし。多摩川に別れを告げ、小雨の降る中、多摩川沿いを調布方面へ走り出すのでした。

東京オーヴァル京王閣の最寄り駅は「京王多摩川駅」。JR南武線「矢野口駅」からは10〜30分間隔で送迎バスの運行もある様子。多摩川でボートを楽しんだのち、「競艇場前駅」から「京王多摩川駅」まで京王線を利用すれば片道30分以内なので、両場とも本場開催であればハシゴも夢じゃない…! …のですが、この日は年に何度もない、2場とも同時開催かつ片方がデイ→もう片方がナイター開催、という、8〜9時間近くスポーツ観戦ができる奇跡的な日だったようで、土日・祝日でボートと競輪が同時に開催されている日って案外少ない様子。開催カレンダーを見て、ハシゴできそうな日はぜひ2場制覇にチャレンジしてみてください。

入場料はなんと50円(!)で、こちらもボートレース多摩川同様にワンコインを投入して入場します。10円玉5枚ではなく、50円玉1枚。都合よく持ってないよ、という場合でも、両替機があるのでご安心を。入場してすぐの場所にインフォメーションセンターがあるので、競輪観戦が人生初めてだった私はそこで初心者用ガイドを1部もらいました。A5サイズぐらいあって、オールカラーのしっかりした冊子なので、初心者は迷わず入手することがおすすめです。わたしは正真正銘の初心者なので、そもそも競輪には競馬と違って単勝・複勝がないことを知らず(昔はあったそうです 割愛)、車券の買い方から考えないといけない状態でした。

競馬場やボートレース場を想像して京王閣に足を運び、真っ先に思ったのは「場内のコンパクトさ」。京王閣は多摩川側から見るとかなりイカツい佇まいで、相当大きな建物を予想していたのですが、オーヴァルコースと車券の購入場所の往復がしやすく、インターバルなし・移動なしで次々レースを観戦できるのは「快適」の一言。競馬場に行くと、平気で1日9,000千歩は歩くので、膝に爆弾を抱えている筆者 らくにとっては最高の環境でした。笑
開放していないように見えた席もあるので、おそらく大きなレースの際には全客席とも開放するんだろうなと思いました(お詳しい方がいらしたら教えていただきたいです)。

そして、何よりも感動したのは、選手との近さ…!本当に目の前の、すぐそこからスタートするんですね。選手の表情がよく見え、太ももの筋肉のスジが一本、二本と通っている様子までじっくり観察できてしまう。一息一息のリズムが伝わってくるうえ、ハンドルのグリップを握る音も聞こえそうなほどの近さは、公営ギャンブルの枠を飛び越えて、スポーツ全体で比較しても多くないはず。
シャーシャー…と静かな滑り出しから、残り1周〜1周半となった際に鳴らされる「ジャン」の打鐘音は厳かで、タイヤが外れてしまうのではないかと思うほど全力でペダルを踏み込む選手の姿はチーターや豹といった高速の猛獣を思わせる。人力で時速70km近くを叩き出すって、アスリート意外のなにものでもないですね。

ただし、柵越しのヤジは独特なもので、「そんなことまで言っちゃうの…百パーセント、選手に聞こえているよ…」と心配してしまうような内容のものもチラホラ^^; 選手が好きだからこその応援だと思えるものもありましたが(〜さん!誕生日だよ!勝って明日に進もう!とか)、罵声が飛び交う様子は「鉄火場」感、というか、在りし日の中央競馬を彷彿とさせました。
最後の最後までレースの決着がわからないので、基本は安心して観戦していられるボートレースより、スリリングさが強め。選手同士にも先輩後輩の上下関係、師弟関係、同郷や同期の繋がり、練習仲間など、ウィニングポストでいうところの「絆」モードの強弱があるようなので、その選手のことをまるごと知ろうと知ることが“車券上手”への近道となりそう。個人を応援することが自分の理解を深めることに繋がる点では、競輪が一番楽しいかもしれません。
♥京王閣のグルメは…お預け!
残念だったのは、足を運んだ時間が遅く(ハシゴしたからね)、19時あたりから雨が強くなってきてしまったこともあったのか、場内で食事にありつけなかったこと。美味しそうな「焼きおにぎり」のノボリが立っているのを見かけましたので、次回はぜひ!京王閣グルメにも舌鼓を打ちたいものです。
結論:ハシゴ、最高。新しい世界が拓けました
ボートでは負けましたが(笑)、競輪ではビギナーズラックで3車複2,000円弱を的中!さらに2車複500円弱も的中させたので、結果的に1日トータルの収支は500円プラスぐらい。交通費や飲食代を含めればもちろんマイナスなんですけど、そもそもアスリートのレーシングスポーツを観戦するだけで楽しいというのに、お金が戻ってくるなんて「ありがたや…」の思い。
ほどよい疲労感を抱えながら、帰宅後に競艇場と競輪場でゲットした初心者ガイドをじっくり読んでみると、YouTubeでライブ放送をやっている公式チャンネルがあったり、意外に足を運べる範囲にボートレース場や競輪場があったり、さらにはネット投票なら平日も23:30頃まで楽しめるということも発見。今ではすっかり、オッズパーク経由で毎日数レースにbetしている状態です。競艇は昔好きだった選手を再応援、競輪では応援したい選手ができたので、まずはその方を起点に学びを深めていこうと思います。
3Kオートを体験して感じたそれぞれの違い、ヤジの違いなどは、他の記事でまた紹介させていただきたいなと目論見中(笑)。ファンとの一体感を含め、ボートレースも競輪もすごく楽しめた一日でした。